GIANT P&Aのページには10Sのみの掲載ですが、2009ラインナップには9S用も有ります。
操作に慣れが必要ですが私は一押しです。
MTB用シフターは様々なタイプがありますが、まずはおさらいを。
■シマノ・デュアルコントロールレバー(STI)
ブレーキレバーとシフターが一体になったタイプ。
シフトアップ(トップノーマルの場合)は別にリリースレバーでシフトすることもできる。
■シマノ・ラピッドファイヤー
ブレーキとは別体。
シフトアップは親指、シフトダウンは人差し指で操作。
ツーウェイシフトのレバーは両方とも親指で操作できる。
■SRAMトリガーシフター
ブレーキとは別体。
シマノのツーウェイシフトと同様に(というか、こちらが先輩)、
シフトアップ、シフトダウンともに親指で操作。
■SRAMツイフトシフター
最近は使用する人が少ないような気がしますが、
いわゆるグリップシフト。
私の好みはトリガーシフターなんです。
なぜデュアルコントロールレバー(STI)が好みでないかというと、
・ブレーキ操作しながらシフトダウン(トップノーマルの場合)がしにくい。一つの指で2つの操作を同時にしようというのが無理がある。
・上記の動作はモータースポーツのラリーなどで多用される、
ヒール・アンド・トウに共通しています。
ブレーキング(減速)しながらコーナーの立ち上がりに備えてシフトダウンしておくのです。
自転車も後輪駆動ですから、ペダリングで駆動力を与えながらブレーキングすることによって、
トラクションがかかり後輪が滑りにくくなります。
このような場面を想定してみましょう。
・下りコーナー手前で減速。
・コーナーを抜けたら登り返し。
この時の通常の動作としては、
1.シフトダウン
2.ブレーキング
3.立ち上がり加速
あるいは、
1.ブレーキング
2.シフトダウン
3.立ち上がり加速
ヒール・アンド・トウのように、ブレーキングとシフトダウンが同時に行えれば、
1.ブレーキング・シフトダウン
2.立ち上がり加速
とロスが少なく減速と加速が出来るのです。
もちろんブレーキング中も後輪に駆動力がかかっていますので、
安定したコーナーへの進入が出来ます。
ラピッドファイヤーやトリガーシフターでは2本のレバーで操作していましたが、
ダブルタップは1本のレバーです。親指の位置移動が無いのです。
たとえば、シフトダウンしたけど、やっぱりシフトアップしようという時に
瞬時にシフトの訂正が出来るのです。
さらに、ロー側への一気3段チェンジが出来るというオマケ付きです。
難点はシフト操作に慣れが必要なこと。
ギアがロー(9段目)に入っているときに、
もう1枚あると思ってさらにシフトダウンしようとするとシフトアップ
してしまうことでしょうか。
しかしこれもスーパーロー(10段目)にチェーン落ちする危険が軽減されて
いると考えれば良しとしましょうか・・・
このすばらしい「ダブルタップレバー」が、
フラットバーバイク用コンポ(いわゆるクロスバイク用)なのはもったいない!
ぜひMTB用ラインナップになってほしいもんです。